コニカミノルタ、おまえもな か〜!
昨日、松下がアナログテレビの開発中止を決めた話題を取り上げたばかりだが、今日はコニカミノルタから以下の発表があった。
コニカミノルタホールディングスは1月19日、カメラ事業、フォト事業から撤退すると発表した。カメラ事業は3月末で終了、デジタル一眼レフカメラの一部資産はソニーが取得し、同社は「αマウント」に準拠したデジタル一眼レフカメラ(DSLR)を今夏に発売する計画だ。
- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060119-00000053-zdn_n-sciから抜粋
- http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2006/0119_04_01.html
コニカと合併する前のミノルタは、最初の本格的AF一眼レフカメラであるα-7000を発売し、大ヒットさせたメーカーだった。
合併してからは(カメラに関して)これといった製品を出しておらず、二強(キヤノンとニコン)にだいぶ差を付けられた印象があったので、いつかはこの日が来るとはおもっていたが・・・それにしても諸行無常だなぁ・・・。
それまでオートフォーカスと言えば、誰もがコンパクトカメラだけのものと考えていた。
それを一眼レフに導入したのは、実はミノルタが最初ではない。
α-7000が登場する少し前(1981年)、ペンタックスがME-FというAF一眼を発表しているのである。
- http://www.pentax.co.jp/japan/company/recruit/saiyo/company/history.html
- http://www.5055.co.jp/syouhin/na/na-0169.html
しかし、これは専用レンズでしかAFが機能しない、不完全なものであった。
確か測距は本体側で行い、フォーカシングはレンズ側モーターを駆動して行うものだったと記憶している。
方式的にはキヤノンEOSに似ているが、AFレンズは一種類のみでバリエーションがなかった。
従来マウントのレンズを装着した場合、本体側の測距機構はアシストとしてしか機能せず、ピント合わせは今まで同様、フォーカシングリングを手で回す必要があった。
ファインダー内(フォーカシングスクリーン)に、それまで見慣れたピント合わせ機構(マイクロプリズムとかスプリットイメージといったもの)がないのは新鮮だったが、デザインがかなり不恰好だったのは残念。
対してミノルタは、AFレンズ群を揃え直線を基調とした斬新なボディーデザインで「AF一眼レフ」というコンセプトを世に問い、大成功したのだった。
・・・あれから20年。
ミノルタはαシリーズの成功を活かせず、とうとうカメラから手を引くことになった。
先週はニコンが銀塩カメラの大幅縮小を発表しているが、これでいよいよ銀塩カメラの市場は萎んでいくことになるのだろう。