マジカノ 第11話「聖なる夜ってマジですか?」

原作第18話「あぶない聖夜」(第4巻収録)を下敷きにした、完全オリジナルストーリー。
クリスマスを目前にして、女性陣はウキウキそわそわ、だけど春生は浮かぬ顔・・・。
公式ページのあらすじは、細かいところで本編と少々違ってました。


今回は第9話に引き続き、春生がその能力の片鱗を垣間見せます。 と言ってもそれがメインではなく、あくまで次回(第12回)への伏線程度。 第9話のような、派手な能力解放はありません。 むしろこの回は、あゆみサンの揺れ動く乙女心の描写がメイン。
「疲れている」「用事がある」といって、まともにかまってくれない春生。 自分(あゆみ)の知らない女性と親しげに会話する春生。 自分にだけプレゼントをくれなかった春生・・・。
プライドの高い彼女も、さすがにだんだん弱気になって・・・しかしそんな誤解も最後には解け、いつの間にか春生への想いが募っていく・・・。 原作第20話のエッセンスも、ちょっと入っているようですね。
春生があゆみを探しに家を飛び出してしまったため、折角のパーティーなのにお預けをくらってしまった女性陣は気の毒でしたが、全体的にいい話でしたョ。


・・・いい話だったんですが、今回は作画がどうも・・・。 特に動き。 中割りがまずくてギクシャク。 コマ数が足りてないし、割り方も均一で動感に乏しい。 
いつもだと、あまり動きの必要でないシーンは思い切って止め絵にしたり、カメラワークでカバーして、本当に必要なところにパワーを傾注していたのですが、今回はその逆。 あまり動かさなくても済むシーンを丁寧に描こうとして手が回らなかった、という感じ。 中盤やや持ち直すも、後半でまた逆戻り。
作画面は何とか持ち堪えていたものの、こちらも一箇所、あゆみのアップで目立って崩れてしまったところアリ。
本当はこんなこと書きたくないのですが、かなり目に付いてしまったので・・・いい話だっただけに残念。 多分、第10話にパワーをかけた反動だと思うんですが、クオリティ維持のため、あまり無理せず作って欲しいものです。


しっかし、季節感がないというか、ずれたアニメだなぁ。 (^^;
1月に始まってから「プール」(第6話)、「体育祭」(第8話)、「学園祭」(第9話)と来てこれだもの。 まぁTVAオリジナルストーリーとはいえ、原作がベースだからしかたないか。
あと、こまめに登場する本郷先生の存在が気になってます。
原作では活躍しているのかと思ったら、やっぱり全然出番がない。 キャラ設定の失敗かと思ったけど、TVAでも要所要所で顔を出すということは、かなり重要な役回り?
大胆予想:本郷先生はあゆみ・みちる姉妹の母親ではないか? 魔宮家って母親の影薄いし。 遠くから娘を見守る母・・・だとしたら、ちょっとイイかも。