ひぐらしのなく頃に 第7話「綿流し編 其ノ参 嘘」

この作品に関しては多くのブログで言及されているので、今回で気になったことだけを。


この回、圭一の登っている梯子を魅音がもの凄い形相で揺さぶるシーンがあるのだが、その時の声と絵にかなりのギャップを感じた。
CVの雪野五月さんは「プラネテス」でもタナベを演じたベテランだから、これは「白身」で収録が行われたのではないかと推測している。


白身」とは、アフレコ時に作画が間に合わない場合の非常手段で、絵の代わりにタイミングを示すマークなどを表示することを指す。
関係者でもない私が知っているのは、創刊間もない頃のアニメージュに連載されていた、故・山田康雄氏のコラムを読んでいたから。
それによると、アフレコまでに作画が間に合わない場合、

  1. まず、色がなくなり透明になる。(彩色が省かれ輪郭だけになる)
  2. 次に動きがギクシャクしてくる。(中割り部分のない動きになる)
  3. そして最後に、色の付いた線が出たり消えたりするだけになる。(セリフを喋るタイミングだけ、キャラに対応づけた色の帯が表示される)

という段階でアフレコ条件が悪化するらしい。 そして3.を「白身」だと書いている。


彼によれば、1〜2は絵がある分、まだましらしい。 キャラクターの表情が分かるから、何とか演技がつけられる。
しかし3.だと、タイミングしか分からないため台本だけで演技しなければならず、結果、出来上がったフィルムと声の演技が(程度の差こそあれ)異なってしまうことになる。


ただし、くどいようだがこれは個人的な推測。 本当に「白身」だったかどうかは分からない