今年も北海道へ(2006年8月26日 記)

らいらっく、小樽へ

15年ほど前から、毎年北海道へ行くことにしています。 今年もその季節がやって参りました。
北海道を初めて旅行したのは、実は社会人になってから。 その時は珍しく台風が上陸してしまい、復路のフェリーが欠航したりと散々だったのですが、牧草地や原野のど真ん中、地平線の彼方まで一直線にのびる道を走る爽快感は、北海道ならではのものだと思いました。 しかも数十km走っても信号がない道が多いのです。 「車を車らしく走らせられる」楽しみは、一度味わうと病みつきですよ。


その後数年のブランクがあって、前述の通り毎年通うようになりました。 一時は年二回(春と夏)行ってたのですが、今は年に一度のお楽しみになっています。
北海道の景観は何度訪れても飽きが来ません。 それに人の手が殆ど入っていない原野や、そこを流れる川を見ていると、妙な懐かしさを覚えるのです。
ただ何度も訪れているので、めぼしい観光スポットは一通り回ってしまいました。 何か変化が欲しいと思っていたところで見つけた楽しみが、以前にも触れた「道の駅スタンプラリー」だったわけです。 今回は昨年7月以降に登録された6箇所を回る予定で出発しました。


いつも北海道への移動には、新日本海フェリーを利用しています。 詳しくは「北海道へのアプローチ」で書きますが、安くて快適なのがいいんですよ。
今回は九州地方に台風が来ていたので海が荒れているかと思ったら、うねりもなく、驚くほど穏やかでした。
夏の日本海は冬と違って普段は穏やかで、むしろ太平洋の方がうねりが大きいようですね。 船も2万トン近い大型船で、「フィン・スタビライザー」という水中翼で揺れを抑えているので、夏ならばまず船酔いすることはないと思います。 私は一度も酔ったことはありませんし、それで苦しんでいる人を見かけたこともありません。 冬となると話は別ですが・・・。


今回乗船したのは、数年前に就航したばかりの新造船「らいらっく」。
 
船首部の写真で、錨の右下にあるマークは球体船首であることを示しているもののようです。 また丸に十字の「島津の家紋」みたいなマークは、バウ・スラスター(船首部にある方向転換用推進器)の位置を示しているようですね。 「らいらっく」は2基のバウ・スラスターと1基のスタン*1・スラスターを持っています。


ところで、それまで使用されていた「フェリーあざれあ」「フェリーしらかば」は、新潟を夜間出発する寄航便にまわされてしまいました。 個人的には「あざれあ」「しらかば」はまだ十分に新しく、2万トンを超える大型船らしい、充実した設備があって気に入っていたのですけれど。
そうは言っても、この船も全長は約200mあって立派なものです。

手前が上部車両甲板用スロープゲートで、奥に見えるのが旅客乗船用ゲート。
乗り込んでから一時間あまり、遅れて到着した乗客がいたせいか、定刻より数分遅れて船は出航。
  
うなるスタン・スラスター、遠ざかるターミナル・・・こうして約17時間の船旅が始まったのでした。

*1:船尾のこと