sola

直前のエントリにも書きましたが、この作品は半年以上前の昨年4月から、1クール13話で放映されたもの。
スタート当初はMXの「ぼくらの」と被ったか何かで、テレ玉ではなくtvkで録画しておいたのですが、作品に関する予備知識が全くない上に第1話を録り逃がしてしまい、何となく観る気が起きなくて永らく「あとで観る」状態で放置してました。 tvk(アナログ)なのでレターボックス画面(TVの画面モードを「ズーム」にしないと「スーパー額縁状態」になってしまう)だったことも、これまで観なかった理由のひとつになってるような気がします。
ところがですね、実際に観始めると、各キャラが背負った悲しい運命や花田十輝氏の巧みなシリーズ構成によって、作品世界にグイグイと引き込まれてしまったのですよ。 一応、ラストには希望もあるけど、「人魚姫」のような悲しい結末は観る者の心を打つと思います。 実際、昨年放送されたアニメのNo.1に選ばれたようですし。

id:LEOat氏がOPを高く評価していますが、私も同感ですね。 見どころは、雨の街角を楽しげに散歩するヒロイン茉莉の表情と仕草、そしてメインキャラが次々と入れ替わりながら現れるシーンの作画にありましょう。 蒼乃(もうひとりのヒロイン)の視線移動などは、何度観ても感心してしまいます。


さて、作中言及はありませんが、この作品の舞台は長崎ですね。 「眼鏡橋」でほぼ特定できるのですが、他にも「山が海に迫っていて坂が多く平地が少ない」とか「路面電車が走っている」こともヒントになります。 ロケ地探訪をした方のエントリがあるので、それを見て戴くとよろしいかと。 よく撮れていると思います。

購入したDVDですが、とりあえず、見逃した第1話と未放映話(2話分)を観ました。
IV巻に収録されている番外編「ベツルート」(第14話)は、俗に言う「水着回」ですが、ギャグ満載の楽しい作りになってます。 本編が終盤に向かうにつれ重苦しい展開になるので、これはその「口直し」にちょうど良い感じ。 無口な蒼乃さんがいい味出してます。
V巻に収録されているスペシャルエピソード「アケルソラヘ」(第15話)は、茉莉と依人が出会うまでのプレストーリー。 時系列的にはこれが最初のお話ですが、やはり本編(第1話〜第13話)を観終わってから観るべきものでしょう。


このDVDシリーズ、他にも購入者を楽しませる工夫がしてあります。 それは、オートプレイで再生される冒頭の「視聴上の注意」と巻末の「著作権侵害に対する警告」を、無味乾燥なテロップだけでなく、主要キャラがドラマ仕立てで言い聞かせる、というものになっている点。
例えばI巻では「部屋を明るくして、テレビから離れて観てね」というお約束のアレを、茉莉役の能登麻美子嬢が、余人をもって代えられぬあのコケティッシュな声でフレンドリィに語りかけてくれます。 前から思ってることなんですが、彼女のあの声はズルいよね。(笑)
そして巻末の「権利者に無断で・・・」云々というヤツは、茉莉と依人の掛け合い漫才調。 II巻とIII巻は未確認ですが、IV巻は繭子(CV:金田朋子嬢)が、またV巻は蒼乃(CV:中原麻衣嬢)が担当しているので、DVDは持ってるけどまだ観ていない、という方は是非確認を。

sola color.I (初回限定版) [DVD]

sola color.I (初回限定版) [DVD]

sola colorII(初回限定版) [DVD]

sola colorII(初回限定版) [DVD]

sola colorIII(初回限定版) [DVD]

sola colorIII(初回限定版) [DVD]

sola color IV(初回限定版) [DVD]

sola color IV(初回限定版) [DVD]

sola color V(初回限定版) [DVD]

sola color V(初回限定版) [DVD]

P.S.
この作品、戦闘シーンもやたら気合が入っていてすごいのです。 目の肥えた人はいろいろ楽しめるでしょう。