北陸フリーきっぷで行く乗り鉄の旅(3)

つごもり大市を観るために城端入りしたワタクシ。

利用した城端線、行きは1両編成でしたが帰りは2両編成でした。 多客時には3両編成になったりするのかしらん?
高岡駅には、真新しい連絡橋が出来ていました。


主目的を果たしたのであとは帰るだけですが、北陸フリーきっぷはフリーエリア内の特急自由席が乗り放題なので、これを使わない手はありません。 せっかくなので、反対方向の金沢へ「サンダーバード」を利用して一旦戻ります。

元々「雷鳥」という特急列車があったところへ、「はくたか」と同系統の高性能車両が「スーパー雷鳥」として導入され、のちに「サンダーバード」となったもの。 火を噴きながら空を飛びそな勇ましいネーミングが、ちょっと日本離れしています。


金沢駅では1時間ほど余裕があったので、改札を出て商店街を見て回りました。
前回(昨年)、「北陸」の発車時刻に合わせて到着したら、駅ビル内の商店は殆どシャッターが閉まってて非常にがっかりしましたから、今回は本懐を遂げたって感じです。
以前、北陸フリーきっぷに特典がついていたことを思い出し、金沢百番街(駅ビル商店街)の案内所で切符を見せたら、受付のオネーサンがこんなパンフレットをくれました。

これを使ってお土産を買ったのですが、よくよく見るとこれ、似て非なる「北陸フリーきっぷワイド」限定の特典だったんですよ。

北陸方面へのお出かけに便利な大人の休日倶楽部会員限定の期間限定商品です。

おトクなきっぷ:JR東日本

受付のオネーサンから間違って渡され、私も気付かず使ってしまいました。 悪気はなかったのですが、申し訳ないことをしました。 m(_ _)m


観光案内所にも立ち寄りましたよ。

ここで面白いものを手に入れました。 「第1回石川まんがコンテスト」の入賞作品集です。

立派な装丁なのに何と無料! 大賞受賞作「金沢夢幻譚」はネットにも全編、公式公開されています。

仕上げに駅弁を買って改札に向かっていると、何やら柱に掲示物が。

「北陸」「能登」のメモリアルコーナーでした。 これを紹介しようと思って、何とかラストランに間に合わせようとしたんだっけ…。 


その後、いよいよ改札を入って復路の発車ホームへ。 普通は「はくたか」を利用するところですが、私は「北越9号」をチョイスしました。 長岡でMaxとき352号に接続する特急列車です。 もちろん、この経路でも北陸フリーきっぷが使えるのですよ。
この列車には少々古い型の車両が充当されており、梶屋敷〜糸魚川デッドセクションで停電するのが新鮮でした。

デッドセクションとは、電化された鉄道において、異なる電気方式や会社間の接続点に設けられる、架線に給電されていない区間・地点のこと。死電区間(しでんくかん)、無電区間(むでんくかん)、死区間(しくかん)ともいう。

デッドセクション - Wikipedia

デッドセクションではいかなる電車も力行できず、通常は照明も消えてしまいます。 ただし、「はくたか」に使われている681/683系では照明を補助電源で賄うため、知らないと全く気付きません。
能登」の場合、ここを深夜に通過するため元々照明を落としており、(しかも普通の人は寝ているので)やはりなかなか気付かないでしょう。 「北陸」だと、客車電源は床下の自家発電機なので、そもそも停電はおきません。
こうした乗り比べが楽しい経路だったのですが……「北陸」と「能登」はとうとう姿を消してしまいました。
今後は臨時便として残るという「能登」に期待をつなぎましょうか。


(このシリーズ、完)