メールの真贋問題

堀江被告が送信したとされるメールの真贋問題が取り沙汰されているが、正直言ってあれだけでは本物かどうか判定出来ない。
せめてMTAが付加するヘッダ(転送情報)が付いていれば、もう少しは信憑性が増すのだけれど。
メールの受信日時をアリバイのように報道しているメディアもあるが、あれ(Date:)は実はMUAで付加する送信日時なので、クライアントPC側の時刻設定を故意に変えればどうとでもなるし、いろんな仕掛けを駆使すれば、予め用意したメールを所定の日時に自動的に送信することも出来るから、アリバイにはなり得ない。
他にも、

  • signatureが違う
  • mailerのバージョンが違う
  • subjectの書き方やメール本文の文体が違う

など疑わしいとされる点が幾つか指摘されているが、どれも意図的に変えられるものばかりで、ガセだと決め付ける事はできない。
かと言って本物とも言えないわけで、分かりきったことではあるが、このままでは水掛け論に終始することになるだろう。