何だかムラムラと・・・電子工作がしたくなりました

先日S君に会ったせいか無性にハードいじりがしたくなり、一から出直す気持ちで参考になりそうな書籍を漁ってきました。

古典電脳物語

ザ・コンで先行販売していたのを購入。 一般にはまだ売られていないようですが、奥付では「7月15日初版第1刷発行」とあるので、間もなく店頭に並ぶでしょう。
はまぞう」で紹介しようと思ったのですが、まだ情報が登録されていないようです。 そのうち登録されるでしょうから、ISBN記法で書いておきますね。

古典電脳物語―8085,Z80,CP/M,タイニーBASIC…

古典電脳物語―8085,Z80,CP/M,タイニーBASIC…

この本で著者は、1970年代のマイコン黎明期に触れた後、8085やZ80で「マイコン」を作り、CP/MやTiny BASICを走らせています。 「はじめに」では、著者はこんなことを書いていました。

ぼくはただ、かつてスティーブ・ジョブスビル・ゲイツらがやったことを、趣味で真似てみただけなのだ。

分かります。 技術力さえあれば、私も常々やりたいと思っていましたから。


回路図やソースコード(Cソースやアセンブルリスト)がちゃんと掲載されていますので、ある程度の技術力があれば、著者がしたような追体験を読者も味わうことが出来ます。 ただし「実体配線図がないと難しい」とか「アセンブラって何ですか?」という人は、もう少し易しい書籍で修行を積んでからチャレンジした方が良さそうです。
ちなみに、この本に掲載されているアセンブルリストには、マシンコードは載っていません。 アセンブラの使用が前提ということでしょう・・・ハンドアセンブルでも構いませんが。 リストはIntelニモニックだったり、Zilogニモニックだったりします。
公式ウェブサイト(本稿執筆時はまだ準備中)もありますので、そちらもご覧下さい。

1970〜80年代にマイコンに手を染めた人たちには懐かしく、それを知らない世代には新鮮で、ハード/ソフトの基礎を学べる一冊になるでしょう。

CPUの創りかた

CPUの創りかた

CPUの創りかた

TTLを使って、ごく初歩的なCPUを作ってみましょう、という本。 割と古い本で、奥付を確認したら初版第1刷は2003年9月30日発行でした。
刊行当初は「技術書なのに萌えイラストがある」ってところが新鮮でしたね。 実際、話題にもなったみたいですが、調べてみたらあの「もえたん」もほぼ同時期に発売されていて、やはりこの手の本の草分け的存在みたいです。*1

内容ですが、萌えイラストが描かれているからといって、馬鹿にしちゃあいけません。 ネット上の評判もいいようです・・・とは言え、ためになる内容であることは私も認識していたものの、ちょっと軽んじていたところもあって、これまで買わずにきました。 今日は謙虚な気持ちで購入しましたが、ぱらぱらとめくっただけでも初めて知ったことがあり、自分の未熟さを思い知った次第です。
「絶版になるかも知れない」という思いもあって買ったのですが、現在第9刷(今年3月発行)まで版を重ねていて、割とロングセラーになってるみたい。 当分、絶版の心配はなさそうで何よりです。

改訂版 秋月電子通商の電子キットを作る

秋月電子通商の電子キットを作る―応用製作も満載 (電子工作シリーズ)

秋月電子通商の電子キットを作る―応用製作も満載 (電子工作シリーズ)

いつも人だかりがしている、秋葉原秋月電子。 この店の商品ラインナップには、電子工作好きの心を惹きつけるテイストがあります。
もう発売していないみたいだけど、以下のようなキットがありました。

  • ガイガー・カウンター・キット(放射線の測定)
  • 10MHz標準信号発生器(TV局がルビジウム発振器で管理しているカラーバースト信号を元に、正確な10MHz正弦波を発生)
  • SCMSマネージャ(音声デジタル信号のコピーガードを自由に制御)

私もたまに立ち寄るのですが、いつも混んでいて店内に長くいられません。 なのでカタログ代わりに購入しました。
よく考えたらWebサイト見ればいい話なんですが、まぁ、詳しい解説付きなので無駄ではなかったです。 実際、秋月のキットは「エレキット」などより難易度高い*2ですし。

で、何故か標準電波に強く惹かれる私は、こういうものを買いました。*3

これで私のマシンもstratum1サーバ!?

おまけ

2005年度版の有効期限が、ちょうど昨日で切れたので。
無線局は法及びこれに基づく命令の集録を備え付けておかねばならないことになっていて(電波法施行規則第三十八条)、アマチュア局ではこのような抄録でOKなのですが、やはり常備しておかなければなりません。
そんなに高いものじゃありませんが、有効期限があって、毎年買い替えなくてはいけないのは勿体無いですね。 大きな声では言えませんが、常備してない局は多いかも知れません。 プロ用の法令集は確かバインダ形式になっていて、改正があったときはその部分だけ差し替えが出来るみたいです。

*1:そのちょっと前に、いろいろ出てるみたいですね。 cf.2003-09-16 - とめども日誌

*2:エレキットのレベルが低い、という意味ではありません。 念のため。

*3:実はもう買うことは決めていて、本を買う前に秋月に寄って買っちゃいました