アマデウス
キダ・タロー氏からの連想でナンだが、今年はモーツァルトの生誕250周年にあたるそうである。
それで・・・というわけでもないのだが、先日、映画「アマデウス」のDVDを買ってきた。
アマデウス ― ディレクターズカット スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2003/02/07
- メディア: DVD
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自責の念から自殺を図った老人は、収容先で一命をとりとめる。 翌朝、彼の元を訪れ懺悔を勧める若い神父に、老人は自らの過去と、モーツァルトとの確執を語り始めるのだった・・・。
3時間近い大作。 とにかく音楽の使い方が上手い。 オープニングのバックにかかるドラマチックな曲*1もモーツァルト自身の作曲だが、まるでこの作品のためにあつらえたように、怖いくらいにピタリとはまっている。
特に素晴らしいのは、モーツァルトの妻コンスタンツェが夫の譜面を持参し、サリエリに便宜を図ってもらおうとするシーン。
譜面を見てモーツァルトの完璧さに圧倒されるサリエリ。 そのバックにモーツァルトの名曲が次々とメドレーで流れるのだが、サリエリ同様、我々観客も圧倒される場面である。
かつてTV(日曜洋画劇場)で放映された際の日本語吹き替えは、翻訳も演技も秀逸であった。*2
映画は初公開当時、新宿の上映館で観た。 それ以前にも池袋サンシャイン劇場で、松本幸四郎・江守徹というキャストで上演しているのを観たことがある。 劇中描かれるモーツァルトとサリエリの確執はそのまま天才と凡人の軋轢でもあり、天才や才能といったことについて、いろいろ考えさせられる作品である。