そろそろ紅葉の季節。 奥只見シルバーラインなどはいかがでしょう?

一昨日夜更かししたせいで、昨日は日付が変わる前には寝てしまいました。 ブログを書こうと思って立ち上げたPCは、そのまま一晩、発熱体として機能しておりましたorz。


さて明日(もう今日か)から三連休。 気温も下がって過ごしやすくなり、行楽には絶好のシーズンが始まります。
まだ紅葉狩りにはちと早いですが、関東近辺にお住まいの方に耳寄りな情報を。
関東近辺で紅葉の名所というと栃木県の日光が有名ですが、有名すぎて、いろは坂や戦場ヶ原は大渋滞。 そこで目先をちょっと変えて、新潟県の奥只見湖なんてどうでしょう。


本当のことを言えば、紅葉という点ではちょっと地味なのですが、途中の奥只見シルバーラインが見所なんです。
奥只見ダムを建設するために掘削されたトンネルは非常に長く、しかも壁面はゴツゴツしていて、殆ど掘削されたままの状態。
まるで地下の秘密基地に向けて走っているようで、貴方が特撮好きなら思わず「ワンダバダバダバ、ワンダバダ・・・」と口ずさんでしまうこと必定です。
幸いにして解説文や写真の豊富なサイトが見つかりましたので、まずはとくとご覧あれ。

トンネルの終点には奥只見ダムがそびえています。

その手前には広い駐車場と大きな土産物屋があり、そこで山菜定食やらイワナの塩焼きやら、けんちん汁などに舌鼓を打つのも良いでしょう。
またダムを見下ろす位置には「奥只見電力館」があり、駐車場との間を斜行モノレールとでも言うんでしょうか、ケーブルカーとはまた違う、一風変わった乗り物が往復しています。
他にスキー場もあるのですが、夏季はもちろん、厳冬期も(危険防止のため)閉鎖されてしまうので、私は行ったことがありません。


さて、もっと冒険したい方は、トンネル内のT字路を曲がってそこから抜け出し、銀山平に向かって下さい。 そこから新潟・福島県境を経由して檜枝岐(ひのえまた)村に至る、国道352号線がお勧めです。
檜枝岐村は平家の落人伝説が残るところ。 温泉があり、そう遠くないところにはスキー場もあります。

ただし冬季は県境が通行止めになるため福島側からしか行けません。 福島側からの道のりは長く、それはもう、途中で引き返したくなるくらいの山奥です。


檜枝岐から首都圏に戻るには、東北自動車道の西那須野塩原I.C.を利用すると良いでしょう。
その途中、国道からちょっとそれたところには、これまた秘湯の木賊(とくさ)温泉があります。 共同浴場は混浴。 寸志200円を払ってご利用下さい。


・・・いいことばかり書きましたが、この道路は非常に危険なので、くれぐれもご注意下さい。 以下に注意点を纏めておきます。

  1. 奥只見湖との往復にしても福島県に抜けるにしても、かなりの距離があります。 日帰り出来ないこともありませんが、かなりの強行軍になりますので、一泊するくらいの余裕を持ちましょう。
  2. 奥只見シルバーラインはトンネルの壁面に深い凹凸があるため、接触しないよう注意して下さい。 また、それを恐れて中央寄りを走っている車もありますので、対向車にも注意が必要です。
  3. 並走する枝折峠は、道幅が狭くカーブがきついため、対向車とのすれ違いが非常に難しいらしいです。 そのため時間を区切って一方通行の向きが定められているそうですが、それを無視して進入する車が多いようなので、走らない方が無難でしょう。 運転に自信があり幾多の林道を走ってきた私でも、この道は怖くて通ったことがありません。
  4. 銀山平−檜枝岐間は、冬季間通行止めとなります。 大体、10月下旬から11月上旬にはゲートが閉ざされるようです。 紅葉シーズン終盤には路面凍結の恐れもありますので要注意。
  5. 奥只見湖沿いの道は落石が多く、拳大の石が道路の真中に転がっていることはしょっちゅうです。 また沢の水が道路を川のように横切っているところ(洗い越しと言うのだそうです)も数箇所あり、その近くには深い水溜りもあります。 ハンドル操作は慎重に。
  6. 県境付近に向けて徐々に高度が高くなります。 天気が良ければ絶景が楽しめますが、よそ見運転したり、している車には要注意。
  7. 雪崩や崖崩れでガードレールなどの道路施設が傷んでいたり、路肩が崩れたりしていることがあります。 またその復旧工事で鉄板が敷かれていることもありますが、そういうところは滑りやすいのでご注意下さい。
  8. 確か福島県側だったかと思いますが、薄気味悪い廃屋があります。 そういうのが苦手な人は、夜は通らない方がよいでしょう。
  9. 檜枝岐村近くまで屈曲した道路が続きます。 体調が悪いと運転者でも酔ってしまうことがあります。 同乗者への配慮を忘れずに。

それでは、楽しいドライブを。(^^)/~