ちょこッとSister 第22話「はじめての御主人様」

学園祭でメイド喫茶の模擬店ときたら、これはもうサービス回でしょう・・・と思わせといて、実はラストでちょこが消滅する重い展開。 もう物語も終盤なんだなぁとしみじみ。
思えば7月にこの作品がスタートした時、ちょこはサンタのプレゼントとしてはるまの元に届けられたんだっけ。 夏にサンタかよ!ってツッコミが方々から入ってたものだった。
そんな冗談みたいなイントロではあったけど、ちょこの登場にはちょっと切ない背景があった。
「妹が欲しい」と心から願った幼いはるまが直面した、母の流産という残酷な現実。 ちょこは、はるまの満たされなかった願いと、この世に生を受けることのなかった恵まれない命の救済・・・ということなんだろう。
小学生のようでありながら通学している気配がまるでなく、幼稚園児と妙に馴染んでしまうちょこ。 そんな彼女を誰ひとりとして訝しむ者がいないまま「お約束」としてストーリーが展開してきたわけだが、ここへ来て、その存在がこの世のものではないことを窺わせる逸話が続いている。 前回の安岡おじさんとその家族の逸話も、考えてみればタイミングを見計らって持ってきたものなんだろう。
何だか京アニの「カノン」と通底するものがあるこの作品、このまま切ないファンタジーとして綺麗な幕引きとなるのだろうか? 個人的には、そうあって欲しいと思っているのだが。