瀬戸の花嫁 第12話「愛の奴隷」

燦の留守中、永澄と二人きりになった留奈が彼に求めたものは・・・というお話。
いい感じのラブコメディに仕上がっていて、久しぶりに大笑い。
パロディやネタ系の笑いは、どちらかというと「フッ」というシニカルな笑いを誘うけど、キャラクターの持ち味やひた向きさをベースにした笑いは、カラッとしたものになるような気がする。 「微笑ましさ」の延長線上にあるからかな?


留奈は、根っこのところでは燦を大切に思う永澄に嫉妬する女性らしさを持っているけど、持ち前の過剰な自意識が邪魔(?)をして、彼の前では身勝手な暴君になってしまう。 それが何とも微笑ましい。
それに野川さくら嬢のギリギリな演技が加わって、主役の燦を食ってしまっている感じ。
燦は燦なりの魅力があるけれど、自身が持つ古風な女性観が足枷になって、今ひとつハジけられないって感じかな。


以前、野川さくら嬢のことを評して『「一見カワイイけど、実は腹黒」というキャラを演じさせたら、右に出るものはなかなかいないのではないか』と書いたことがあるけれど、巻を演じる桑谷夏子嬢もどうしてなかなか。 考えてみれば「ローゼンメイデン」の翠星石を演じた人だもんね。
関西弁のイントネーションが板に付いているので東京出身なのが意外だったけれど、これは関西出身だというご両親の薫陶によるものではないかと。


今回は見所が多かったので繰り返し観ていたら、いつの間にかまるまる2回分リピートしてました。