くそったれの涙

笑うに笑えぬ事件が発生。

31日午前6時15分ごろ、JR宝塚線塚口駅に停車中の同駅発京田辺行きの電車運転士から「車内が汚れている」と指令所に連絡があった。悪臭のため使用できないと判断し、運行を休止した。折り返し運転で前に乗車した車掌が、塚口駅までの運行中にひどい腹痛のため、車内で用を足したのが原因という。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070831-00000060-jij-soci

この車掌さんには同情を禁じ得ません。 どうしようもない生理現象ですもん。
きつい処分は免れるでしょうが、配置転換はあるでしょうね。 むしろその方が、本人にとっても周囲にとっても良いことでしょう。 早まって辞職なんてしてはいけません。 まだまだ就職難のご時世ですから。
今、失意のどん底にあるに違いないこの車掌さんと痛みを分かち合い、少しでも彼に希望を持ってもらうべく、私はここで封印した過去を明かそうと思います。


私はオムツがとれて以来、恥ずかしながらおもらしをしてしまった事が2度あります。
最初は、小学校の下校時。
小学校というのは皆さんもご存知の通り、ウンコをしてはいけない所です。 そんなことをして級友に見つかろうものなら最期、取り囲まれてあらん限りの嘲笑を受けてしまいます。 なので私は高校生になるまでは、一度も学校でウンコをしたことがありませんでした。
その日、少々の便意を感じつつ下校の途についた私は、道半ばにして、それが耐え難いものになる悲劇に襲われました。
脂汗が滲み、顔から血の気が引いていくのが自分でも分かります。 足は内股になり歩幅も小さくなって、ほとんど摺り足のような歩き方で暫くは凌ぎました。 他人が見たら、どういう状況かひと目で見抜くことが出来たでしょう。
しかしその努力も空しいものになってしまいました。 後の事は皆様、お察し下さい。 この時、本当にくそったれの涙が滲みました。(誤解しないでもらいたいのですが、武田鉄矢氏の「くそったれの涙」はいい歌です)


2度目は社会人になってからのこと。
車中泊をしながら九州を旅行中、何の気なしにしたすかしっ屁が屁ではなかったのです。
少し腹具合がおかしかったものの、まさか中身が出るとは思ってもいませんでしたから、頭の中が真っ白になり、暫くは身動きが出来ませんでした。 うん運転中でなかったのが不幸中の幸いです。
早朝の山村での出来事ゆえ、公衆便所などはありません。
やっとの思いで開店したばかりの食堂に駆け込み、トイレを借りる事ができました。 食堂で何を頼んだのか、全く記憶がありません。
その近くに温泉街があったのは、全く幸うん運なことでした。 食堂のトイレで応急処置を済ませたあと、これもやはり店を開けたばかりの日帰り温泉に飛び込んで、全身くまなく洗うことができたのです。 もちろん、下着も替えたことは言うまでもありません。


二度とも、ラッキーなことに人に気付かれることもなく秘密裏に処理することができましたが、もっと悲惨な体験談も聞き知っています。
小学校の遠足で突然の腹痛に襲われた幼い日の父は、フン奮闘の甲斐なく、級友の前で粗相をしてしまったのでした。 生温かいものが足を伝わり落ちたと言います。 「これは死ねる」と思えるキツい体験ですが、そんなことがあっても父は登校拒否になることなく、立派に成長しております。(流石に翌日は休んだそうですが)
父の名誉のために付け加えますが、彼は東大を卒業し、上場企業の中・四国支店長を経て専務にまでなった人間です。 父よ、貴方は偉かった。


人間、顔から火が出るような恥ずかしい思いをしても、何とか生きていけるもんです。
それに人間誰しも、生まれた時はタレ流しじゃありませんか。 宇宙飛行士だってオムツしてるじゃありませんか。
どんなことがあっても、前向きに生きていきたいものです。


P.S.
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