機動戦士ガンダムOO

先週から始まっていて今日第2話が放映されるんで、今さらながらの感があるけど・・・。
ネット上の情報をざっと見てみると、あまり評判が芳しくないみたい。 私も正直「微妙だなー」という印象を持ったのだけれど、何故そう思うのか考えてみた。
初めにお断りしておくと、私はファーストとその世界設定を引き継いだ作品群(宇宙世紀作品)の一部、そしてSEEDシリーズ(コズミック・イラ作品)しか観てないので、それらとの対比が中心になります。


まず、ガンダムの登場の仕方が唐突。
ファーストでもSEEDでもガンダムは、ピンチに陥った主人公が偶然手にする無敵の力という形で登場する。 特にSEEDの第1話は、燃え上がる工廠内で立ち上がるガンダム(X-105ストライク)の起動シーケンスが素敵。 「これから反撃するぞー!」という視聴者の期待を高め、後のカタルシスに上手くつながるようになっていた。
それに比べると、某国の新型モビルスーツお披露目の場に突然現れ、式典とモビルスーツを台無しにして飛び去っていくガンダムは酷いヤツ。
背負ったデバイスの不思議パワーで飛翔するという設定も、最初に24世紀の物語(公式サイトによる)だということが説明されていれば納得できたかも知れないけど、第1話では世界設定について殆ど触れられていない(伏せている)ので、何だかピンと来ない。


武力で戦争を根絶するというソレスタルビーイングの主張も、ちょっと共感を得にくいと思う。
いや、SEEDの終盤でも似たような構図(主人公達が地球連合軍でもZ.A.F.T.軍でもない第3勢力になる)が出来上がったけど、それにはそれまでの流れがあって、十分納得できるものだった。(SEEDの場合、主人公達の行動原理は「戦争の根絶」ではなく「破滅の回避」)
しかしOOの場合、世界は冷戦状態にはあるが激しい交戦をしているわけでもなく(少なくともそう見える)、それなのに武力介入を開始するのは、かえって戦火を拡大するだけの愚行に思える。
この組織、制作サイドはZ.A.F.T.のような位置付けにしたいのかも知れないけど、首領(っぽい人)がデラーズのような雰囲気だということもあって、何だかジオンのように見えてしまった。


・・・ちょっとネガティブなことを書いたけど、今後に期待してますよ。