「true tears」が「いまいち分からない」と言われる理由

頭の中がtrue tearsのことで一杯です。 こんなにハマった作品に出会ったのは久しぶり。
この作品について書かれたブログを片っ端から読んでます。 出来れば全部にコメントして(スパマーと思われない程度に)トラックバックを送り付けたいくらい。


さて、この作品について多くの人が感じていて、私も感じている「分からない感」、それについて考察したエントリを読みました。 いろいろな視点から考察されていて要旨を上手く抜粋できないので、結論部分だけ引用しておきます。

 もちろん、このように言いますと、「単純に脚本やシリーズ構成の問題じゃないのか」、というご意見を抱かれる方もいらっしゃると思いますが、それは全くその通りでございます(笑)。


(中略)


 さて、この「いまいちわからない」アニメがこれからどのような軌道を描いていくのか、それは全く想像の範囲でしか語れないものなので、わたしたちはその成り行きを暖かく見守っていこうじゃありませんか。

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引用部分は全く同感。 全体的にも、概ね同じ意見でした。
ですが、私自身はどう考えているかというと、これは一にも二にも「ヒロインたちの背負っているものがまだ分からないから」、これに尽きると思っています。
OPの露出度からして恐らくメインヒロインであろう乃絵、彼女は「不思議ちゃん」とか「電波」とか言われている通り、言動が突飛で掴みどころがありません。 しかしこれは生来のものというより、「涙をあげちゃった」ことに起因するのではないか。 だとすれば、その「事件」が何だったかが分かれば、彼女が理解できるようになるのかも知れません。
また、乃絵と対照的に至ってノーマルな比呂美も、なぜ眞一郎の家で「使用人のように」「いつも小さくなって」いるのかが分からない。 これも「(眞一郎との思い出を)全部封印した」理由が明かされることにより、彼女、延いては作品全体が理解できるようになると思うのです。


結局、我々視聴者は、彼/彼女らを高みから見物する第三者ではなく、何も知らない眞一郎と同じ立場で彼女たちと接することを求められているのではないか、という気がします。
この作品は現在、やっと第3話が順次放送されている段階。 通常の作品ならば、この時点でキャラクターの背景が明かされなくても何の不思議もないところです。 それが、この作品に限っては、早い時点から「分からない」と言われる。
それは、この作品が出色の出来であり、アニメファンの耳目を集めているからに他ならないためだと思うのです。