true tearsを取り上げたblogを一読して

とは言っても、はてなキーワードでつながった近傍しか見てないんだけども。


この作品、「ノエイン」のような目新しい設定(量子論多世界解釈とか)や「GUNSLINGER GIRL」的ド派手アクションがあるわけでなく、また「らき☆すた」「ハヤテのごとく!」みたいに思わずニヤリとしてしまうパロディとも無縁なので、人によっては退屈に思えるかも。
ギャルゲ原作アニメとしては、「主人公がハーレム状態」「妹萌え」「ツンデレ*1」などと一応そのフォーマットを踏襲しながらも、だいぶ異なった印象に仕上がっている。 一般的に言って、このジャンルの作品が「主人公がモテ過ぎて」ラブコメっぽいものになりがちだからだろうか?
比較対象を泣きゲー原作アニメに限定してみても、「AIR」「Kanon」「CLANNAD」とは趣が違う。 前記3作品にはファンタジー要素があり、それが感動を増幅する仕掛けになっているのに対し、true tearsの場合、日常生活における登場人物たちの感情の交差だけで成立しているからね。 もっとも、「絵本作家を目指す主人公の夢想」という、僅かなファンタジー要素はあるけれども。
この「登場人物の感情(内面)」を読み取らないと、この作品は楽しめないと思う。 そして、楽しめてるかどうかでblog管理人のスタンスがある程度分かってしまうという、ちょっと踏絵のような怖さがあると思うんだよね。


さて、第6話を観た感想として「昼メロ」「韓流」といった形容が使われているけれども、私の印象はちょっと違う。
私は「昼メロ」というと、登場人物の心の傷に重ねて塩を塗りこむような、もっとドロドロした展開を想像してしまう。 例えて言うなら「School Days」みたいな。 もちろん「昼メロとか言わないでくれー!」と言ってるわけじゃなく、しっくりしない感じがするってだけのこと。


ヒロイン3人娘は皆カワイイから、それぞれファンが付いているようだ。 私は全員好き(笑)だけど、一番重いものを背負っているという点で、比呂美に同情票を一票投入。
愛子については、こんな意見があった。

>> 眞一郎の善意を裏切ることが出来ず
> と言うより、以前自分でも言ってたように、
> 「好きな人の周りの人間に近づく事で、好きな人の側にいようとする」エゴでしょう。
> 眞一郎が平気な顔で三代吉を紹介してきた時点で、自分に全く気がないことは分かってしまった訳で。
> それならばいっそ、と。

2008-02-10

以上、「MOON PHASE雑記」に寄せられたコメントから。
そっかなー、愛子の方から三代吉に接近したわけじゃないし。 あのシチュエーションで三代吉の告白を断ったら、三人の関係にヒビが入ってしまうのは明白だから、「仕方なく受け入れた」と解釈するのが自然だと思うけど。
まぁ、いろいろな意見があるもんだよね。


他の方の感想も拝見させて貰ってますが、全部に言及できるわけじゃないのでまた今度。

*1:愛子や、第6話でデートから帰った比呂美の態度を見よ