ノエインの舞台、函館にて

明け方まで仮眠していた場所は霧雨が降るあいにくの空模様でしたが、峠ひとつ越えて日本海側に抜けると、それまでの濃霧が嘘のように晴れ上がりました。
太平洋側の雲が山に遮られて、こんな極端な気象変化が起きるのです。

今年新しく出来た道の駅に行ったついでに、久し振りに函館にも立ち寄りました。 多分、六年ぶりになるはずです。
函館には港町特有の情緒がありますし、ノエインの舞台だというのも魅力ですが、「道南」というところが引っ掛かって、これまで敬遠してきたのです。


大陸的景観が多い道東と比べ、道南の自然には「険しい山々」というイメージがあります。
また、本州に近いため早くから人の手が入ったことも、「手付かずの自然」に惹かれる私にとってはマイナスポイント。
でも決定的なのは「渋滞が多い」ってことですね。
険しい地形のため迂回路が少なく、それでいて交通量が多いため、一旦渋滞が起きると大都市でも経験出来ないような酷いものになります。
今は改善されているかも知れませんが、昔、長万部の三叉路が先頭の大渋滞に巻き込まれたことがあります。 午後3時頃に9キロ渋滞の最後尾に捕まったのですが、3時間経っても1キロ程度しか進みませんでした。 トイレにも行けず車にカンヅメ…これは苦しいでっせ。
以来、私にとって道南は永らく鬼門だったのでした。