明け方、親父の夢をみた

隣りの部屋でタンスをまさぐっている白髪の老人は、見紛うことなく我が親父。
もうこの世の人ではないと分かっているのに、「お父さん!」と呼んで駆け寄ると、こっちを向いて嬉しそうに笑った。


私は、懐かしくて近況を一気に喋った。 すると親父も何やら一生懸命語りかけてくる。 どうやら高校野球の話らしかったけど、知識も興味もあまりない私は、あろう事か適当に聞き流してしまった。 次に何を話すか考えていたような気がする。


喋っている親父の口元を見ていたら、感極まって涙が込み上げてきて……そこで目が覚めた。 やっぱりリアルでも涙を流していた。 午前4時のことだった。


こんなにはっきりとした形で親父が夢に出てきたのは初めてだったので思わずエントリにしてしまったけど……ごめんね、朝から湿っぽい話で。