しまうま技研 goes to NHK技研

毎年この時期に開催されている、NHK放送技術研究所の一般公開へ行って来ました。

ここには学生時代に研究室つながりで1度、社会人になってからは仕事で2度ほど訪れたことがありますが、一般公開を見に行ったのは初めてです。 久しぶりだったので、建物の変わりようにちょっとびっくり。

昔は正面(この場所)に池があったんです。 そこに棲みついたカルガモの子育てが研究員を和ませていたそうですが、私が最後に訪れた時には建替え工事が始まっていて、池は既に埋め立てられていました。 そこにこんな立派な研究棟が出来たんだなぁ…。


中に入ってまず目を惹いたのが、スーパーハイビジョンカメラ。

この展示のキモはカメラそのものではなく、色収差の電子的補正や伝送装置の小型化・フォーカス調整支援技術にあるのですが、一般人はやはりデカくてゴツいカメラについつい目が行ってしまいます。
展示では、約3,300万画素の超高精細映像をそのまま表示できるディスプレイがないためか800万画素のディスプレイ(上記ページでは8Kとありますが8Mの間違いではないかしらん?)を4面組み合わせて映像を表示していました。 プロジェクターで投影する「スーパーハイビジョンシアター」もありましたが、行列が出来ていたのでパス。

こんな高精細画像、一般家庭にはオーバースペックに思えますが、技研の研究は製品実用化のだいたい20〜30年先を行っているので、そのくらい経てば当たり前になっているのかも知れません。 事実、ハイビジョン(アナログMUSE)放送は1991年に始まりましたが、研究は1964年からスタートしています。
そして実際、一般家庭への放送を視野に入れた関連研究も行われていました。

驚嘆するようなぶっ飛んだ研究は見当たりませんでしたが、最先端技術であることは間違いありません。
公開は明日が最終日ですので、ご都合のつく方は是非どうぞ。


P.S.
私が企画段階で参加した研究の流れを汲むものもあったりして、ちょっこしジーンとしたわいね。