TVA「花咲くいろは」製作発表会所感

k87p5612010-12-31

除夜の鐘が鳴るまでには書き上げたい!書いたよ!


掲題の製作発表会からほぼひと月が経過し、公式レポートもとっくに公開されました。

そんな今となっては単に事実をお伝えするだけでは意味が薄いので、感じたこと・思ったことを中心にまとめたいと思います。


発表会場は北陸三県の中核都市・金沢。 この手のイベントは普通、人の集まりやすい三大都市圏で催すものですが、制作会社からそう遠くなく、そもそも県下にモデル地がありますから、奇をてらったわけではないでしょう。 前作「Angel Beats!」の先行試写会も富山と東京で開催してますのすし
大都市に比べてイベントに恵まれない地方での開催は、「地域に根ざす企業の、地元への還元」になってよろしいんじゃないでしょうか。 ただ関東に住まう者としては、北陸へ出向くのはなかなか大変ではありますが……。
それもあって当初はパスするつもりでしたが、前日開催予定のtrue tearsファン有志会主催イベントに行ける見込みが立ったので、ダメ元で応募したら当選してしまいました。 P.A.WORKSとは相性が良いのかも知れません。



会場がまたオシャレな美術館内にありまして、これも珍しいことだったと思います。 イベント終了後、手土産の「花いろ」特製紙バッグを携えた参加者がワラワラと大勢出て来て、辺りはプチコミケ状態。 事情を知らず居合わせた人たちは、さぞ面喰らったことでしょう。 因みにワタクシ、この紙バッグは脱いだジャケットに包んで持ち出しました。 剥き出しで持ち歩くのには抵抗ありましたもん。
「シアター21」の客席は傾斜がキツく、つんのめったら大怪我しそう。 戸惑ったのが座席番号の銘板。 普通は背もたれに付いているものですが、ここのは座面に付いているため人が腰掛けてしまうと番号が確認できず、場所探しに苦労します。
会場入りの顛末については、別のところに書いたので省略。


上映されたPVのオープニングは、雲間から射す陽光とそれを照り返す海、そしてそこに浮かぶ島々が印象的でした。 父の存命中に和倉温泉に泊まったことがあるので、このシーンのモデル地はすぐに分かりました。 背景美術が頑張ってるなと思いましたが、実際、その通りみたいです。

PVでは、美術監督東地和生さんの仕事が他セクションを挑発しているように見えます。


東地さんのこの作品での挑戦は北陸の自然描写。


ロケハンに行って、実際に見て感じ取ったことを表現してみたい。


特に、太平洋側と日本海側の雲と光源に興味を持ったので、それをどこかで表現してみたいと話してくれました。

PVで繋がる | P.A.WORKS Blog

あの雲間から射す神々しい光は、欧米では「天使のはしご」などと呼ばれています。

そこに「P.A.WORKS」の文字が重なるのがシブイ。 同社は、既にブランドを確立した感があります。


ただ、数分間のPVではどんな物語なのか、さっぱり分かりませんでした。 スタッフ&キャストのトークで作品名の由来や創立10周年記念の意気込みを聞き、方向性がおぼろげに分かった気になってましたが、お土産にもらったコミック版のトビラに「温泉コメディー」とか何とか書いてあって「えぇ!?」とか思ったもんです。

ガンガンJOKER 2010年 12月号

ガンガンJOKER 2010年 12月号

後になって公式サイトでキャラが紹介されましたが、癖のあるキャラが何人かいて、やはり思ったよりもコメディー色の強い作品になりそうです。

一方で堀川さんのブログを読むと、私が期待している「P.A.の歩みや将来をヒロインや温泉旅館に託した物語」になる可能性も残っている模様。


そう言えば堀川さん、イベントで白山スーパー林道沿いにある秘湯に行こうとしたと仰ってましたが、ブログでもチラッとその事について触れられていました。

こちらは今年の7月に白山スーパー林道に登って撮った写真です。

牧歌的戦闘 | P.A.WORKS Blog

生憎、目的の温泉旅館は廃業していたそうです……。


さて私、このエントリを温泉旅館で書いております。
年末年始も仕事をされている方々には恐縮ですが、一足先に「花いろ」気分に浸ってきます。
それでは皆様、良いお年を。