母の、内なる異邦人

同居している母は、昔っからサザエさんのようにそそっかしくアバウトなところがあって、時折「日本語ネイティブスピーカーとしてどうよ?」と思うような言葉を使います。
歳を重ねるごとにその傾向が顕著になっていて、先日も、震災の影響で品薄になっている商品とダブついている商品を抱き合わせで売っていた店に対し、抱き抱え販売だと言って怒っておりました。
昨日は昨日で、ここのところ便秘気味の私にいろいろアドバイスをくれたのですが、曰く「四つん這いになって後ろ足を伸ばすといいよ!」
後ろ足って……母者、拙者は犬ではござらぬ。


そう言えば「しまうま技研」のモチーフになった「楽だ、楽だのラクダ産業」という母が呟いたフレーズ、元々は亡き父の言葉だそうです。 何というか、夫婦揃って特異な言語感覚の持ち主なのだなぁと感心することしきりです。