Kalafina「After Eden」

今日は表題のアルバムCDをご紹介しようと思います。 いつもやってる話の枕が異常に長くなりましたが、最後までお付き合い下さいませ。

歴史嫌いのしまうま技研

私はスイッチやインジケータがいっぱい付いた機械(例えば無線機とか)が大好きな、根っからの理系人間です。 電子機器の裏蓋を片っ端から開けてみては、精緻なパターンが刻まれたプリント基板を眺めて心躍らせていた子供でした。
一方、文系科目には全く興味がなかったうえ、バリバリ文系で歴史好きな父から事あるごとにダメ出しされたせいで、歴史に対しては早い時期から強いコンプレックスを抱いていたんです。 中学時代、紫式部を紫"七部"と言い間違えて父からこっぴどく叱られたことは、忘れようにも忘れられません。
当時、私があまりに歴史に疎いので心配した父が「歴史上の人物を何人か挙げてみろ」と問い掛けました。 咄嗟に紫式部の名前が浮かびましたが、その名を出す際、あろうことか「七部」とやってしまったんですね。


何でこんな馬鹿げた間違いをしたのか。 それは「マイコン入門」という本に書かれていた語呂合わせが原因でした。

抵抗器というポピュラーな電子部品がありまして、このパーツは抵抗値を示すのに数字の代わりにカラーコードを用いることが多いのですが、そこでは紫が7を表す色になっているのです。

マイコン入門」では、カラーコード暗記用の語呂合わせとして「黒い礼(0)服」「茶を一(1)杯」「赤いニ(2)ンジン」…などと例が載っていて、7は「紫七部」と書かれていました。 これが出てしまったんですよねぇ…。


これを聞いた父は烈火の如く怒りましてね……それだけでは済まず、「ご先祖様に申し訳ない」と言って私を仏壇の前に正座させて謝らせ、自らも「情けない」と言ってオイオイ泣き始めました。 私は憮然としましたが、嗚咽する父を見ているうちにだんだんミジメになり、とうとう自分も貰い泣きしてしまったのです。 紫七部が原因で父子揃って泣きじゃくる図は、傍目からみるとにはかなり滑稽ですけどね。
要するに、このトラウマで私の歴史嫌いは完成したのです。 トラウマ技研……なんつって。

それでも好きな歴史番組

いかに歴史嫌いかを延々と書き綴ってきましたが、自分でも意外なことに歴史に関する番組は好きなんですよね。 子供の頃、偉人伝の類いをよく買い与えられていましたが、それが原因かも知れません。 三つ子の魂なんとやら、です。
大昔、NHK総合で「世界史漫遊」という番組をやってました。

偉人伝をコント仕立てにしたバラエティーでしたが、ラストに流れるテーマソングは歌詞も曲も素晴らしく、とても印象に残っています。 私の死生観の形成に大きな影響を与えた一曲です。

以来、NHKの歴史番組は観るとはなしに観ていますが、いつもラストの曲にジーンときてしまって……今だと「歴史秘話ヒストリア」のラストを締め括るKalafinaの「symphonia」、これまた歌詞・曲調ともに素晴らしく、CDが出たら是非買おうと思っていて、今日ようやく手に入れました。

After Eden

After Eden

もうこの一曲だけで元が取れた感じですが、それ以外に「魔法少女まどか☆マギカ」のED曲なども収録されていて、私的にはお得感いっぱいです。 通常盤の他にDVD付きの初回生産限定盤があり、また同番組のサントラ(第2集)にはsymphoniaのTV版が収録されています。

歴史秘話ヒストリア オリジナルサウンドトラック2

歴史秘話ヒストリア オリジナルサウンドトラック2