「花咲くいろは」スタッフ トークショー(仮)レポート

もう一昨日になってしまいましたが、新宿ロフトプラスワンで開催された掲題のイベントに行ってきました。

開場時間(18:00)ちょっと過ぎに現地に到着すると、旧コマ劇場脇に形成された待機列がちょうど移動し始めるところでした。
私の整理番号は130番台だったため、前売り組ではほぼ最後尾。 会場入りすると既にステージ正面席は満席*1だったので、ステージ真横のちょっと観覧しづらい、でも比較的空いている席をキープ。 すっごくアバウトですが、以下は会場の見取り図です。

絵が下手でゴメンネ! 繰り返しますが、図はとても不正確ですので念のため。
開演までの1時間、場内に流れるももいろクローバー*2の曲*3を聞きながら大人しく待ってましたが、会話している人も多く、店内の賑やかさは居酒屋そのもの。
定刻(19:00)を少し過ぎたところでナガッチョ登場、3部構成で進めるという説明があって、第1部が始まりました。

第1部

出演者は、確かステージ向かって右からナガッチョ(司会)、安藤監督、堀川社長、岸田メル画伯、東地美術監督、辻ラインプロデューサー、ポニーキャニオンの大島氏の順だったかな? テーマは、キャラへの思い入れと制作秘話って感じだったと思います。(正確なテーマは忘れました〜)
キャラに関しては、メル画伯のキャラ原案が清楚なのに、本編が妙にエロくなってしまったことで話が盛り上がってましたね。 次郎丸の動きがシャレにならないぐらいエロ過ぎて、リテイクになったことがあったんだそうです。 あと、緒花のお尻がリアル過ぎた版権絵も修正が入ったとか。


他にも、豆爺のヒゲを描き忘れたのに誰も気付かなかった…なんて話もありましたが、"last tears"に関する裏話は面白かったですね。
本編中、映画の看板として出てくる「比呂美」似の美少女ですが、元々は全く別のシーンに、辻プロデューサーが東地監督を口説いて無理矢理ねじ込んだんだそうです。 一時的に上京した緒花が孝一と再会するシーンらしいのですが、向き合う二人の間に比呂美(のソックリさんの看板)がドーンと描かれていて、二人を完全に食っていたらしい。 東地監督の労を慮って一度はOKを出した安藤監督、その晩寝床で「あれはないな」と思い直してダメ出ししたので、辻Pは東地監督から「オレの3時間を返せ!」と言われたそうです。 最終的にああいう形で復活するわけですが、こんな話がポンポン出ていました。 それと、能登さんの起用が石川県枠だという噂は、当然ながら完全否定されてます。
最終話の信号の話(緒花の前途を象徴するシーンなので、敢えて青信号のままにした演出)もまた出てきましたが、「あれを腕木式信号機にすれば問題解決!」といって安藤監督に修正を勧めて(殆ど迫って)いたファンがいました。 修正するにも費用が掛かるのに、随分気軽に言うもんだなぁと……。


堀川社長は酒があまり強くないらしく、かなり早い段階からフニャフニャになってて辛そうでしたが、20:45頃に第1部がようやく終了、ナガッチョを残して他の出演者は控室に戻り、約10分間の休憩時間に入ります。

第2部

出演者は(ステージ右から)ナガッチョ、菊池専務の二人だけ。 テーマは「花いろと地域の関わり」ということで、湯涌がモデル地になった経緯や、ぼんぼり祭りの由来について興味深い話が聞けました。


P.A.Worksはアニメのモデル地に対し、「(風景や歴史を)お借りする」というスタンスで臨んでいるのだそうです。 まぁ確かに「宣伝してやんよ」なんて意識だったら上手くいかんでしょう。 それでも最初に企画を持っていくと、たいてい胡散臭がられてしまうとのこと。 ただ「true tears」の成功例があるので、随分話がし易くなったとも。


制作が始まり、秀峰閣がモデルとなった「ふくや」の背景絵を見た専務、その時どう思ったかナガッチョに問われてひと言「まんまやん」。 私が初めて湯涌を訪れたのは4月9日でしたが、以下はその時撮影した写真。


この時はモデルになるとは全然知らずに撮りましたが、あとで作中に出てきた「ふくや」を見て、私も思わず笑っちゃいました。
アニメの放映開始から湯涌を訪問する人が増えたことについて、やはり地元の方は驚かれたようで、白鷺の湯(日帰り温泉施設)の盛況ぶりをこう表現したそうです。 曰く「男湯に『男が詰まってた』」。


ぼんぼり祭りの開催は作品の企画時とは逆で、地元からの発案。 城端が水害に見舞われた年、湯涌も同じく被害に遭っていて、その復興を記念したイベントを兼ねて行いたいということでした。 以下はぼんぼり祭り当日、玉泉湖近くで撮影したもの。


「それで、ぼんぼり祭りってどんなお祭りなんですか?」地元の方からこう問われて、専務は返答に窮したそうです。 その時点で殆ど何も決まっていなかった設定を捻り出し、今の形にしたのは専務ご本人。 私は岡田さんが考えたのかと思ってました。


他にも苦労は絶えない模様。 花いろポスターが発売された頃、それを選挙ポスター掲示板に貼った画像がネットにアップされたため、菊池専務は真っ青になって、真夜中にもかかわらず湯涌に急行し現場を確認したそうです。 結局画像はコラージュだったわけですが、事実であれば違法行為、作品(とファン)のイメージダウンは避けられなかっただけに、専務の目はマジでした。
イベントの参加人数を見積もるのも大変。 ぼんぼり点灯式は2〜300人位との予想に対し実際は500人ほど集まったそうですが、出足が鈍くて直前までガラガラ、青くなったナガッチョがP社から人を出せないか専務に打診したという……。
ぼんぼり祭りの人出は5,000人強と報道されていますが、これも予想では2,000人と実際より少なく見積もっていて、それでも話が段々大きくなっていく(バスの手配など)プレッシャーは相当のものだったようです。 臨時駐車場は金沢大の角間キャンパスでしたが、当初は産廃処分場が候補に挙がっていた…というのも凄い話。


第2部は確か22:30頃終わったと記憶していますが、その30分くらい前から関係者がステージ脇でソワソワ、二人に合図を送っているのに専務は全く気付かないご様子。 観てるこっちがハラハラしました。

第3部

時間が押していたためか、メンバーチェンジはしたものの無休憩で第3部へ突入。 出演者は、ステージ右から大島氏(司会)、安藤監督、堀川社長、辻P、ナガッチョだったと思います。 ここまでナガッチョ、ずっと出ずっぱり。 かなりキツかっただろうなぁ……。
テーマは「花いろのこれから」。 まぁいろいろ話は出るのですが、まだ公表できない事柄も多いようで、モヤモヤっとした感じは残りましたね。
新作映像の話、発表2時間前に台本書いたとはナガッチョの弁。 本当にまだ殆ど何も決まってないみたいで、実写かも?なんて話も飛び出したり。 現在、幾つかキープロットを出して岡田さんに預けているんだそうです。 そういう状態なので、制作は「2012年度」と非公式な訂正がありました。 堀川社長からは、何かとても重要なヒントが出されたようですが……ポロリ(発言)は見なかったことにしておきます。


そして最後は抽選会。 飲食をオーダーすると金額に応じて(500円で1枚だったかな?)抽選券が貰えるので、たくさん飲み食いすればその分当選確率が上がる仕組み。
賞品は、

  • Tシャツ2着セット(10名分)
  • 設定資料集(2名分)
  • 花いろ半纏(1名分)
  • キャストサイン入り最終話台本(2名分)

だったかと。 半纏はぼんぼり祭りの売れ残りですが、これには、ジャンケンでナガッチョに勝ちながらお金が足りず買えなかった人がいたという悲しいエピソードが……。 最後はナガッチョが着ていた半纏も賞品になりました。


ところで、抽選会で半纏を当てながら辞退した人がいたのです。 「当たったけどスルーします」って言ってましたが、本当は「もう当たったのでスルーします」と言いたかったのでしょう。 事情を知らない方には不思議に思えたでしょうが、その人は既にTシャツを当てていたのです。
当の本人が言うんだから間違いないよ!
以下は、当てたTシャツの証拠写真



半纏の当選番号(確かJ98)が読み上げられた時、本当に驚きました。 トークショーへの参加も狭き門だったのに、そのうえ抽選に2度も当たるとは……。 比呂美色紙の勝ち抜きジャンケンといい、花いろ製作発表会の当選といい、悪運強すぎです。
ただ、ひとりで2品もぶん取るのはどうかと思うし、もう一人の重複当選者も2度目をスルーした(させられた)ので、辞退して当然ですよね。
ちなみにこの抽選券、最後(3度目)のオーダーで貰ったものでした。 こういう事ってあるんだなぁ……。

余談:賞品のその後

半纏もそうですが、このTシャツ、ちょっと人前では着られないですよね。 知らない人がみたら、(みんちの「ホビロン」はまだしも)亀甲縛りの緒花ちゃんなんて、女性が着てても退きますよ。
なので帰り道、知人にでも譲ろうかと考えていたのですが、帰宅して母に見せたら「あら、モノがいいわね!」とのたまいました。 素材も仕上げも上等だからと気に入ったご様子。 済みません……アニメグッズのこと、今までナメてました。
結局、亀甲縛り緒花ちゃんTシャツはオフクロの部屋着になりました。 みんちのホビロンTシャツは私の部屋着です。 「此の親にして此の子あり」という言葉が脳裏を過りました……。

2011年11月24日追記

もっと詳細なレポートがアップされています。

これ、当然メモから起こしたんでしょうが、そうでないとしたら神業です。 「確かにこんな事も言ってたなぁ」と思いながら読み耽りました。 記述が食い違っているところは、多分私の方が間違っているんだと思います。 でも、抽選券って500円で1枚じゃなかったっけ…?



これが当日私が注文した品です。 注文した順に上から並んでまして、最初に3品、次に2品、最後に1品を頼んでそれぞれ3枚・2枚・1枚の抽選券を貰いました。 400円で1枚だったら最初の注文で4枚貰えるはずですから、やっぱり500円で1枚だったと思いますよ。
予想通り当選確率を上げようとたくさんオーダーした人もいるみたいですが、私は単に口寂しかったので注文してました。 これでも出費を抑えたつもりでしたが、結構な額になっちゃってますね…。
それにしても2回目のオーダー、「カルアミルク」と同時に"すぐ出来る品"ということで「たこわさび」を注文しましたが、この組み合わせは普通あり得ませんよね…。

*1:少しは空いていたみたいですが、狭くて身動きが取れないので敬遠しました

*2:Zが付く前の

*3:ドラゴンクライシスED曲、ヨスガノソラED曲など