鉄分不足に効く処方(ところ):Part2(2012/1/31 00:38記)

地下鉄博物館、鉄道博物館ときたら、ここを外すわけにはいかんでしょう…ということで、群馬県にある「碓氷峠鉄道文化むら」へ行って来ました。

この施設の最大の特色は、本物の機関車の運転が出来ることでしょう。 もちろん講習を受ける必要がありますが、受講ののち試験に合格すれば実際に横川〜軽井沢間を運行していたEF63を運転できるのですよ。 運転経験を積めば連結や重連運転も可能です。

日本で唯一!本物の電気機関車運転体験!
碓氷峠専用EF63形電気機関車の運転体験ができます。重量108tの本物の電気機関車をあなたの手で動かしてみませんか?憧れの機関士をぜひ体験してみてください。

EF63形電気機関車 運転体験 | 碓氷峠鉄道文化むら

結構な費用が掛かるなどハードルは高いのですが、いつかはチャレンジしたいっす。


さて、ここは運転体験以外にも静態保存されている車両が充実していて楽しめます。 しかも車両内、それも客室だけでなく乗務員室(即ち運転台)にも立ち入ることができるのですね。 例えば、これ。


先頭車両後部ドアから乗り込み、前方を撮影。


デッキドアの先には、子供の頃から中を見たくてしょうがなかった高運転台車両の乗務員室が。
「ちいさなおこさま」じゃない「大きなお友達」なら、お一人様でも大丈夫。


あぁ、憧れの高運転台。


高運転台からの眺望。


この形式は、後部窓もついてます。


運転台から入口を見下ろすの図。


ここに来たのは3度目ですが、過去2回とも遅い時間の入園だったのでEF63しか見てなかったんですよね。

とはいえ、この形式は急勾配用補機として幾つもの特殊装備が施されており、これだけでも見る価値はあるんですよ。
(この記事、続く…予定)


(以下、2012/2/2 00:39追記)
上の写真は横川方の正面ですが、反対側(軽井沢方)はちと違います。

協調運転のため、アシストする車両形式別に複数のジャンパコネクタが用意されています。


連結器も例外ではありません。 規格の異なる2種類の連結器に対応しています。


上記はWikipediaにも画像がありますが、電磁吸着ブレーキと速度検知用遊輪の画像も載せておきましょうか。



わざわざ遊輪を用意したのは、動輪だと力行時には空転、制動時には滑走した場合に正しく速度が計れないからでしょうね。


この車両(EF63 10)の隣りにあるEF63 18はシミュレータに改造されていて、運転席からは結構リアルな映像が。

1回1,000円ですが、ブレーキ弁を操作すると超リアルな作動音がします。
それもそのはず、コンプレッサーから圧搾空気を供給して実機のブレーキを駆動しているのでした。

力の源は、日立製スクロールコンプレッサー。
(この記事、さらに続く…予定)


(以下、2012/2/14 00:19追記)
この施設は前述の通り機関車の静態保存が充実しておりまして、奥の高台に相当数の車両が屋外展示されています。 まずはこれをご覧あれ。

現在目にすることのできるディーゼル機関車と言えば殆どこれ*1、というくらいポピュラーなDD51の1号機。
第一次試作車両ということで、量産型とはライトや運転窓など細部が異なります。 塗装も製造当時のものに塗り直したそうです。


次は、操重車ソ300。 明暗差がありすぎて見づらいのですが…。

線路敷設などで活躍する自走可能なクレーン車で、重量物を支えるために車輪がやたら多いのです。

数えてみたら4軸台車が4つありました。 即ち16軸32輪あるわけで、まるでムカデのような車両です。


お次はこちら。

運転台前にデッキがある右側の車両は、型式名板が隠れてしまってますが、EF15 165です。
子供の頃、このデッキに乗ってみたくて仕方がなかったことを思い出しました。


しかし、それよりもさらに広いデッキを持つ車両もあったのです。 これ、子供の頃に初めて見たときは衝撃を受けました。
 
このデッキの広さ、縄跳びが出来るレベル。
他にも珍しい車両があり、その殆どは車内に立ち入ることが出来ますので、鉄道に少しでも興味がある方なら一日中楽しめること請け合いです。

*1:こう書くと語弊があるかな