東証システムトラブル(追補)

昨日「東証システムのバグ」と書いたが、最初NHKでは「1円発注の金額が訂正されて、その訂正された金額でなければ取り消しが出来なかった」と報道されたと記憶している。
その後「不具合」と報道されるようになったので、てっきり最初の報道は間違いかと思っていたのだが、どうやらこちらのブログに記されているのが真相のようだ。

http://sapporo-hide.cocolog-nifty.com/hitokoto/2005/12/post_b280.html

これは「仕様」と言えなくもない気がする。
ただ東証が「システムのミス」と陳謝したのだから、発注元の意図したものでないことは確かだ。


ところでこの記事のタイトルは「システム検査に素人の力を!」となっているが、市販ソフトや一般公開サイトはともかく、クローズドな基幹システムの検査に一般テスターを動員するのは難しいだろう。(いろいろ機密事項もあると思うし)
それにベータテストってブラックボックステストだから、ほんとに危ないバグを効率良くたたき出せるかも疑問。(今回のケースはひっかかりそうだけど・・・)


プロならば、単体テストでカバレージ(C0, C1メジャー)を100%に近づけ、更に結合テスト・総合テストで境界条件を中心に厳しいテストを課すべき。 要はテストケースが不十分だったということだが、それ以前に、発注元と細部の仕様について擦り合わせが十分だったかが焦点かな。
でも重電系メーカーの作る仕様書は分厚くてそれなりにきちんとしているはずだから、この仕様も明記されているかも・・・。