瀬戸の花嫁 第弐拾壱話「恋のからさわぎ」

典型的なラブコメディ。 だが、それがいい
発端は永澄に舞い込んだラブレター。 トイレに篭ってそれを読む永澄の目に滂沱の涙。 その効果音に水洗トイレの洗浄音を使うあたり、いかにも岸監督らしい。
手紙で指定された場所で待っていたのは留奈パパだったわけだけど、まさかまだ前回の設定を引き摺っていたとは。


Bパートは、詫びのつもりで蓮(燦ママ)が永澄に渡した人魚の秘薬でてんやわんや。 それを飲んだ者は、女性の目には理想の男性像として映るものの、男性にはとってもイヤな奴に見えてしまうという、強烈な副作用を持った媚薬が引き起こすスラップスティックギャグに酔い痴れろ! 豪三郎に追われて裸で逃げてくる永澄の、彼の父の目に映ったヴィジョンが悲しくも可笑しい。


そして翌日、久しぶりに素顔の委員長が登場。 しかしキューティーハニーヤッターマンで結局アマゾネスと来た日にゃ、ロマンスの欠片もないやねぇ。 せっかくイイもん持ってるのに彼女、薄幸すぎでしょ・・・もったいないよなぁ。
ともあれ、サナギから蝶へ変貌した委員長に合わせてか、EDもイェス!アマゾネス!!な作りに。 新EDになってから、毎回「本日のおススメ!!」を差し替える芸の細かさを見せていたけど、手の込んだことをするよね。


このED、動きはシンプルだけど、ちゃんと曲のリズムに同期してる。 「マジカノ」EDや「ギャラクシーエンジェる〜ん」OPもそうだったけど、岸監督はこういうの好きなんだろうし、実際上手いと思う。
そういえば「ギャラクシーエンジェる〜ん」、いろいろ言われて気の毒だったけど、あれはラブコメ要素がなくて、居酒屋ネタのような「オヤジギャグ」に走っちゃったのがいけなかったんじゃないかな?
ブコメの王道を行くようなこの作品、岸監督の得意分野なんだろうね。


P.S.
今回の人魚の秘薬、「異性には魅力的に映るが、同性には嫌われる」という設定にして、留奈に飲ませたら面白そうだと思いません?