「瀬戸の花嫁17話」、もっといい決着のつけ方があったのでは?

本来なら明日AT-Xで放送される予定だった「瀬戸の花嫁」第17話。 著作権問題でお蔵入りとなってしまったのは先日触れた通り。 不知火明乃のデビュー回だっただけに、*1制作サイドも放映順序を変えるのは断腸の思いだったろう。
この回を地上波で観たけど、物議を醸しそうなサブタイトルが印象に残ってた。 しかし地雷は本編そのものにあったとは・・・。


番長グループが何かのパロディだということはすぐ分かるし、実際、ジェネラル番長には見覚えがあったのだが、これは「仮面ライダーストロンガー」の敵役がモチーフらしい。

私は単なるパロディだと思ったし、他の視聴者や制作サイドもそのつもりだったのだろうが、版権元は許してはくれなかった。
同人作品なら黙認で済みそうなものにクレームをつけるとは、「版権元はちょっと大人気ない」という気もするが、商業アニメだっただけに看過できなかったのかも知れない。


さて、今回の盗作?問題が版権元に及ぼした影響を考えてみる。

  1. 元ネタ関係のグッズの売上が減少する? うーん、これはちょっと考えにくい。 話題になりこそすれ、内容は全く別物だからね。
  2. 作品のキャラクターを冒涜された? ま、確かに笑いのタネにはされてるけど、元々が愛着の湧くキャラクターでもないから、これも考えにくい。
  3. パロディ化の元ネタとして本来得られるはずの利益を受け取れなかった? そうまでして使いたかった元ネタではないと思うんだが・・・。

結局、権利費云々よりも、これが引き金になって権利侵害に歯止めがかからなくなることを恐れたのかも知れない。 本当のところは当事者しか知りえないことだけど。


で、この解決策として17話をリメイクすることになるようだけど、もっといい解決策があったのではないだろうか。
リメイクには少なからず手間と費用が発生するのだから、その費用に相当する金額を版権元へ支払うのだ。 そして当該キャラの登場場面に(C)マークでも付ければ、制作側は最小限の手間と費用で済むし、版権元も収入が得られる。 一挙両得だと思うんだがねぇ・・・これに類する提案を版権元が断ったというなら、それはしょうがないけれど。
とにかく、パロディとは言ってもオマージュに近いものがあると思うので、双方、穏便にことを進めてもらいたいものです。


あと、気になるのは原作への影響。 先に書いた通り原作は読んでいないので分からないのだが、原作でも「ジェネラル番長」が出てくるなら、これも回収&描き直し、ということになりはしないか。
ジョジョの奇妙な冒険」第三部でも、タロットの絵柄で図らずも権利侵害してしまった過去があったが、あれも悪意があったわけではなかった。 そういう制作側に対して制裁的な権利行使はしないで欲しい、というのが、版権元への私の意見。


P.S.
ジェネラル番長がダメならば、留奈パパなんてもっとヤバイじゃないかと気付いた今日この頃です。
(2007年8月30日追記)

*1:勘違い。 明乃サンは第16話で初登場してました