ついにリッター200馬力を超えたランエボ

スパルタンなフロントフェイスが魅力のランサーエボリューションXに、2リッターでありながら403psを発生する心臓を持った海外仕様が誕生しました。

英国三菱は26日、『ランサーエボリューションX FQ-400』を発表した。徹底したエンジンチューンにより、403ps、53.5kgmを獲得。0-100km/h加速は3.8秒と、歴代ランエボ最速のパフォーマンスを発揮する。

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1980年代後半の2リッター過給車の出力はだいたい180〜190psで、リッターあたり100psにもう少しで手の届くところでした。 その壁を最初に超えたのが、確か日産のスカイラインGTS-R(GT-Rにあらず)。 ハイオク仕様で210psを達成したのです。
それを追うように三菱がギャランVR-4で205psを達成したあと、スバル(富士重工)が遂に280psの国内自主規制値を実現するに至って、永らく最高出力競争は沈静化していました。
もちろんモータースポーツは別格で、ターボが禁止される以前のF1には1,500ccで1,500ps以上、実に1ccあたり1psを捻り出すモンスターマシンがありましたし、市販車にも、メーカーでチューニングが施された300psオーバーの2リッターマシンがあることはありましたが。


しかし、これはトレンドとしてはどうなんでしょうね。
リーマンショック以前の自動車界は、NAに回帰し3リッター以上の大排気量化を指向していましたが、今や時代は低燃費ハイブリッド車の独壇場といった感じ。
次に車を買い換える時には、2リッターターボ車なんて死滅してるか、とてつもなく高価なものになっていると考えて、まず間違いなさそうです。(欧州車では、小排気量ターボという流れもあるようですけど)