情報処理学会誌最新号はあから2010特集

昨年10月に開催され、私も観戦した「人間 vs コンピュータ」将棋戦。

「情報処理」Vol.52 No.2(2011年2月号)には、「特集 あから2010勝利への道」と題して、その舞台裏が紹介されています。

情報処理 2011年02月号

情報処理 2011年02月号

対局後、"あから"の思考ログをダウンロードして分析してみると、どうもクラスタ構成以外にも単体で動いているプログラムがあるようでしたが、システム構成を知らないため内容がよく分からず、途中で投げ出していました。*1
そのシステム構成の概要図が本誌のp.163に載っており、それによると、合議サーバの配下に4種のプログラムが単体で動くB群(合議サーバ含む)と、クラスタ構成のC群(深読みを行う)からなるシステムだということです。(これとは別に、動作テスト用にA群がある) この構成を念頭に置いてログを見直すと、いろいろ楽しめそうです。 他にも技術的に興味深い記事がいろいろ載っていますので、興味のある方はどうぞ。
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気になる次回対戦ですが、スポンサー探しに苦慮していて予定が立っていないようです。

*1:対局後間もない時期に可視化した方がいます。 あから2010合議サーバログを可視化してみた - A Successful Failure