Re:Re:情報処理技術者試験は、存在意義がなくなったのか?

IT関係者なら周知の事実だろうけど、企業にとって情報処理試験制度ってのは「会社の格付け」のためにあると言っても過言ではないと思う。
要するに基本情報処理技術者ならx人、ソフトウェア開発技術者ならy人います、おまけにシステムアナリストもz人おりまして・・・ということが取引先の評価に繋がるわけ。
独立系のソフトハウスはそれ程でもないかも知れないが、発注元が大手メーカー系ならば機械的にそういう格付けがされて、それでSE単価・プログラマ単価がほぼ決まってしまう。 だから会社は口を酸っぱくして資格取れ取れと迫るわけなのだ。
で、表題の存在意義だけど、この制度が想定している標準的な開発作業がインターネット系の開発現場には最初からあまりマッチしていなかった上、そういった開発スタイルが主流になっている現在ではかなりギャップがあることは事実だろう。 「実態に即していない」という点では以前から存在意義を疑問視する人が多かったが、それがさらに進んでいる気がする。
だからこの試験に合格しているからといって、「はてな」や「ヤフー」みたいな企業はあまり評価してくれないだろう。 合格している事がマイナスになることはまずないと思うけど。
私は「会社に言われたから」ではなく、純粋に力試しのつもりで受験してた。 資格試験って嫌いじゃないから、損得はあまり考えない。 実力のバロメーターかと言えば?だけど、少なくとも「何を知っておくべきか」という指針にはなっていると思う。
そんなわけだから、この試験を闇雲に嫌ったり、逆に報奨金の対象とする考え方には違和感を覚える。

受験機会うんぬんを言えば、まず試験日を土曜日にすべきと思う。もしくは受験者に対する翌日の休暇を企業は与える努力をすべき。受験料を持ってくれる会社はあると思うが、たった数千円の受験料くらいもってもらったところで、受験者の負担は軽減されるものではない。

私の考えは逆で、会社がそこまですることはないと思う。 あくまで個人のスキルを認定する試験なのだし。
ただ、試験日に休日出勤を命じたりしないとか、そういった配慮は欲しい。 実際、私も当てにしていた部下に休日出勤を頼もうとして、その日が受験日だったため諦めたことがある。 部下のチャンス(?)を奪っちゃいかん。

だいたいあの試験は長すぎる。

それは根気も試験項目に含まれているからだと思われ。
・・・半分冗談だが、大変な試験だからこそ、合格の重みとか喜びがあるんじゃなかろうか?
それに、今のレベルを維持した問題で受験時間だけ減らされたらたまりましぇん・・・。