臼田さんに会いに行く

臼田宇宙空間観測所

根っから理系人間のワタクシですから、やはりワールドカップより小惑星探査機「はやぶさ」の方が気になるのです。
はやぶさ」が抱えるトラブルは想像以上に深刻なもので、地球に帰還できるのが不思議なくらい。 現在は月軌道の内側にあって、日本時間23:00頃、大気圏に再突入します。

2010年06月13日00時00分00秒
(日本時間では、06月13日の09時00分00秒)現在のはやぶさ君は、
地球からの距離282,110 km、
赤経8h56m04s、赤緯28.93度(かに座)にいます。

Hayabusa Live » 本日の はやぶさ君

その「はやぶさ」との通信を担うアンテナのひとつは長野県にあり、「臼田さん」などと呼ばれています。
見学が出来ると知って、矢も盾もたまらず出掛けました。

山道をずんずん進んで行くと、3km手前に案内標識があります。

道路は舗装されていますが、経路によっては一部ダートを通る羽目になるので要注意。 出発前に洗車したのにダートでまた汚してしまったオレ涙目。
それよりなによりそのダート、カーブと傾斜がきつく待避所が全くないので、対向車との擦れ違いはかなり困難。 通らない方が無難です。


さて標識を通過してしばらくすると、行く手に東洋一というアンテナがそびえ立ちます。


ウルトラ警備隊の秘密基地、発見!
こんな凄いものが山奥にあるインパクトはでかいですよ。 「地球防衛の最後の砦」なんて紹介されたら納得してしまいそう。 正門前から見る威容には圧倒されました。

真下からでは見えない上面部は模型にて。

家庭用の衛星放送受信アンテナが普及する以前の、一般人が思い描くパラボラアンテナのイメージそのまんま。 焦点に副反射器がありますが、その形状によりこのタイプは特にカセグレン・アンテナと呼ばれます。

運用可能周波数帯は1.4GHz〜15GHzで、このうち衛星との交信にはSバンドとXバンドが使われているとのこと。

別の資料によると、最大出力は40kWだそうです。 25kW水冷クライストロンx2で電力増幅された信号は、極太の導波管を通って副反射器・主反射器の順で空間へ放出されます。
 


この施設、見学すると隊員証が貰えるよ!(違)