メンタルコミットロボット「パロ」の充電機構は秀逸

一時期よくニュースで報道されていた、アザラシ型ロボット「パロ」。

パロは産総研の研究成果なのですが、

このパロを生産・販売しているのが、これまた城端町にある知能システムという会社なのです。

富山県城端町は「感性価値」の町?(後編) - 歩きながら考える

ということを、この方のブログで初めて知りました。
このパロが「じょうはな織館」で展示されていると知り、先月"true tears"クリアファイルを買い求めに行ったついでに実物を見てきたのですが、ようやくこの話題を取り上げます。

2階では「世界でもっとも癒し効果のあるロボット」としてギネスに認定されたアザラシ型ロボ「パロ」を常設展示しています。

http://www1.tst.ne.jp/johana-k/festival/mugiya/topi/0808/topi0808.htm

階段を上ると、右手に2〜3畳ほどの出窓のように張り出したスペースがあり、そこが「パロの家」と名付けられた展示スペースになっていて、説明文や切抜きなどのパネルと共に2体のパロが展示されていました。 それもただ置いてあるのではなく、ちゃんと「稼動」状態で。 ときどき身じろぎしたり、甘えたような鳴き声を出してました。
当然、内蔵バッテリーでは稼働時間に限界があるためAC-DCアダプタを介して電源供給しているのですが、それが「おしゃぶり」の形をしているのですね。 パロの口の中にあるソケットに差し込んで給電する仕組みになっていて、そのデザインに痛く感心してしまいました。 出来れば写真をお見せしたいところなのですが、残念ながら館内撮影禁止のため、あいにく写真はありません。 その代わり、貰ってきたパンフレットをアップしておきます。

英文のもありまっせ。

両方ともほぼ同じ内容ですが、英文の方にだけしか書かれていないこともありました。
例えば、以下のくだり。

The appearances of these robots look like real animals such as cat and seal.


太字強調は筆者による

「外見はネコやアザラシに似せてある」*1とあります。 パロはアザラシの格好をしていますが、それは「身近ではない動物の形態であるため、先入観が少なく受け入れやすい」ため。 でもその形(パロは第8世代)になるまで、ネコ型のものも試作されたみたいです。
他にも、こんな違いが。

Paro has tactile, vision, audition, and posture sensors, and 7 actuators beneath its soft white artificial anti-biotic fur.

触覚、視覚、聴覚に加え、姿勢センサと7つのアクチュエータを備えていると書かれてます。
「メンタルコミットロボット」という触れ込みも、英文だと"Therapeutic Robot"。 でも一般向けには「ヒーリングロボット」の方が分かりやすいんじゃないかと思ってみたり。
Wikipediaによると、お値段は35万円〜だそうで。 ただのオモチャじゃないので、当然と言えば当然ですね。

*1:もちろん意訳