true tears 第7話「ちゃんと言って、ここに書いて」

ちゃんと観たら、ここに書かなきゃ。


比呂美への想いが深かった分、その言葉を簡単に受け入れられない眞一郎。 「それに何より…似てねー」とは賢明な判断。 比呂美だってそこに気付いても良さそうなものだけど、敵意剥き出しであんなことを言われたのでは、冷静に考える余裕がなくても無理はないかな。
乃絵のひたむきさは、心の汚れた私には眩し過ぎます。 でも流石に、眞一郎と比呂美の抱える悩みはそう簡単には口外できないよなぁ…親父にだって言えないのに。


業を煮やした乃絵は比呂美と直接対決。 "地べた"でさえ見向きもしなかったとてつもない罪弁当を比呂美に無理強いし、食べられないとなると眞一郎への謝罪を求める。 あぁ、また不思議ちゃんに戻ってしまうのか乃絵……でもその行動はともかく、比呂美が眞一郎の悩みの原因と考えたスジは通ってる。
しかし事情も知らない乃絵に「飛べない」だの「あなたのせい」だの言われては、さしものクールビューティー・比呂美も冷静ではいられない。 それで取っ組み合いの喧嘩になるのだけれど、「眞一郎君は私のものよー!」「何ですってー! このドロボウ猫!!」的展開を期待していた人は、ここで肩透かしを喰うわけです。


喧嘩の理由を問い質す眞一郎は、そこで初めて乃絵の想いに気付き、乃絵もまたそれを自覚することに。 昂ぶる気持ちを踊りの練習にぶつけるのは、いつぞや保健体育で習った昇華ってやつですか?
純から乃絵とのことを催促された眞一郎、乃絵の顔が脳裏を過ぎり、何も言い返せなくなる。 自室で気持ちの整理をし、乃絵と付き合うことを決めた彼は、ついに彼女に告白を。 乃絵、恥ずかしがってた割に、好きだと言われたら急に態度が大きくなったなぁ…ま、照れ隠しなんだろうけど。
「幸せなんだわ」と呟く乃絵の横顔を見つめる眞一郎、そこまで慕われているのに浮かぬ顔。 その胸の内に去来するものは、今まで乃絵を邪険に扱っていたことへの後悔と、比呂美に対する未練だろうか?
帰りに愛子の店に立ち寄ったのも、彼女に報告することで比呂美への想いを断ち切ろうとしたのだと推測。 だがしかし、とうとう愛子も彼に告白してしまう。 それも、今までの遅れを挽回するようなやり方で…。


三代吉、何とか立ち直ってた。 愛子をなじったりしないし、眞一郎にあたったりもしない、本当にいいやつ。 井口裕香嬢がホレこむ気持ちが分かる。
彼が眞一郎に「お前…カッコいいよな」「いいぜ…オレ、お前なら」と言って誤解されるシーンがあったけど、その時の眞一郎の表情とセリフが何だかチグハグだった。 画面だと眞一郎は「オレ、男はお断りだぜ」もしくは「オレ、そんな趣味ないぜ」といった表情や仕草をしてるけど、セリフにはそういった生々しさがない。
これ、アフレコ時にシナリオを変えたんじゃないかと思うんだけど、実際のところはどうなんでしょう?